どうも、ジスさんです。
さぁ今週もやってまいりました。
ジスさんエロゲ語りコーナーのお時間です。
このコーナーは総エロゲプレイ本数約450本のエロゲライトユーザージスさんが、毎週月曜日に週替わりで懐かしさを感じながら好き勝手エロゲを紹介していこうというコーナーである。
そして明日の世界より-
第16回に選んだ作品は“そして明日の世界より-”

2007年にetudeから発売した作品。
前回書いた”もしらば”と同じくらい俺の好きな泣きゲーで、とにかく全てが美しい。
評価も高く、一時期ずっとプレ値がついてた頃が懐かしい。
世界が滅亡するとわかった時、皆はどんな選択をするだろうかー。
基本情報
etudeより2007年に発売。
絵:植田亮
シナリオ:健速
OP:For our days Vocal:川田まみ
あらすじ
四方を海に囲まれた小さな島で、平穏な日常を過ごす主人公”葦野 昴”。
のどかに暮らす昴たちはこの日常が永遠に続くものだと思っていた。
しかし突然信じられないニュースが舞い込んでくる。
この地球に3ヵ月後、小惑星が衝突し、世界は終焉する
あまりにも突然のニュースに世界中は大混乱するが、どうせ終わってしまう世界。人々は次第に現実を受け入れ世界終焉までの期間を如何にして悔いのないように過ごすかを考えるようになった。
しかしここでひとつの朗報が、昴の耳に届く。
各地に地下シェルターが建造され、その中にいれば死を免れる地下施設。その地下施設は数少ない人数しか収容できないが、その地下施設に入る権利を抽選の結果、昴が選ばれた。
これで昴は生存が確約されることに安堵するが、それは同時に昴以外の家族、友人、親戚など他の人々は生存できないということだ。
果たして残された時間で昴はどのような生き方をするのか。そしてどのような選択肢をとるのか。

世界が終わる最期の時、皆さんはどういう生き方を選択しますか?
主要人物
葦野 昴

本作の主人公。
島の人からは”がんちゃん”と呼ばれている。
世界が崩壊すると知った時から周囲には明るく振舞うが一人の時には弱音を吐いたりする。
地下シェルターに入る権利を抽選の結果、島の中で唯一選ばれた強運の持ち主。
日向 夕陽

昴の隣の家に住む幼なじみ。
母親を幼い頃に亡くしており、今は父親と姉の3人で暮らしている。将来の夢は昴のお嫁さんになること。
日向 朝陽

夕陽の姉。
昴たちが通っている学園の教師。優しく生徒からの人気も高い。
昴の初恋の相手でもある。
樹 青葉

昴のクラスメイト。
陸上の選手として日々練習をしていたが、世界崩壊のため練習に果たして意味があるのか。と自問自答する日々。
両親は離婚しており父親と暮らしている。髪を下ろすと離婚した母親にそっくりなことを複雑に思い、常に髪を結んでいる。
千早

昴のクラスに転校してきた女の子。口数は少なめ。
世界崩壊については元々死に対して恐怖心がないため殆ど同様はしない。
葦野 竜

昴の父親で、島の灯台の管理人。
世界崩壊に関しても動じず、家族たちを支える立派な父親。
葦野 海

昴の母親。
母親とは思えないほど若く見えると近所でも評判。
昴のことをいつも気にかけているが、なかなか子離れできていない。
ジスさん的評価
音楽:★★★★★★★★★★
難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
シナリオ:★★★★★★★★★★
おすすめ度:★★★★★★★★★★
96/100
圧倒的名作。
世界崩壊という”終末”をテーマにした作品であるが、作品全体を通して綺麗にまとまっている。
もちろんエロゲーの中では泣きゲーにカテゴライズされる作品であるが、コンプリートした後にプレイした人との考察や議論。自分の考えなどを話し合うのに適した作品だと思う。
それほどまでに終末という死に直結するテーマは奥深い。
個人的にエロゲでは珍しいんだけど、キャラに嫌いなキャラが一人もいなくてサブキャラ含め不要なキャラなどいない。どのキャラもすごく輝いているように見える。

ゲーム最後のアフターストーリーは必見。
選択肢自体の難易度も非常にわかりやすく、エロゲ初心者にも泣きゲー好きにもオススメできる作品。
楽曲ももちろん素晴らしい。
OPの時点でわかる美しさ。
エロゲ曲担当の川田まみはマジでハズレがない。
ってかI’veがすげぇ(I’ve信者)
こちらは朝陽ルートのEDである”Kiss”
ED曲はそれぞれのルート別に4曲+グランドフィナーレ曲の”Amazing Grace”の合計5曲あるんだけど、個人的には曲だけなら”Kiss”が一番お気に入りだ。
どのED曲も名曲だけど予約特典でしかCD手に入らなかった気がするから今はなかなか手に入らないのが残念。もし聞きたい人いたら持ってるんで貸します←
ジスさんとそして明日の世界より-
地味にこのゲームは名言というか文章力もすごくて、好きな言葉は山ほどある。
個人的に一番作中で好きな言葉は、
天秤に二つの生が乗っている。しかしそれがどちらに傾いているのかは教えて貰えない。
という言葉で、これは昴が自分だけシェルターに入る権利があるが、果たして自分が生きるほどの価値があるのかどうか自問自答するシーンでのセリフ。
単純なようですごい深いセリフなんだよね。
気になる人は是非ともプレイしていただきたい。

シナリオライターである”健速”はetudeの前作である巫女舞しかり、こなかなしかり、物語の書き方や見せ方が本当にうまい。間違いなく2000年代エロゲライターを背負った人物の一人と言っていいだろう。
その健速が書いた作品の中でも今作品の”そして明日の世界より-”はずば抜けて面白い。
もうこれを読んだらつべこべ言わずやりゃいいんだ。やればわかる。
終わりに
以上。そして明日の世界より-の紹介でござった。
最近名作ばっかり紹介している気がするんだけど夏だしいいでしょう。
9月くらいからまたマイナーエロゲ紹介していきたいね。
ではまた次回。