どうも、ジスさんです。
本当に唐突のことだった。
女よりも基本アニメやゲームを愛し、今まで何人かの女性とお付き合いをしてきたが自分から女を好きになることはあまりなく、自分から告白などしたことない。
簡単に言うなら受け身体質というやつなのか。
それともあまり興味がないのか。
たぶん興味ないわけではないが、そんなに固執していないというか。
チャラ男が「女に困ったことねぇわ〜www」って言ってる姿をたまに見かけるが、俺もある意味女に困ったことはないのである。
そんな俺が突然生まれてはじめて「彼女が欲しい」と自発的に思ったのだ。
言うまでもなく、これは俺の中でちょっとした事件だ。
もうとにかく今すぐ彼女が欲しい。手を繋いで歩きたい。キスがしたい。セックスがしたい。
彼女ができたらやるべきことコンプリート大図鑑を妄想し、ますます彼女が欲しいという気持ちに拍車がかかっていく。この気持ちは俺自身も制御不能だった。
普段だったら下をむいて歩く俺が前をむいて歩くと世界が変わる。
なんだこの日本という国は。
美少女ばかりじゃないか。
”街を歩く女全員が可愛く見える”という摩訶不思議な現象がおとずれた。
もちろん女だけじゃない。
男も全員可愛く見えるのだ。
人間という概念を飛び越え、街を走る車、ラーメン屋、自販機、マンホール、あげくの果てには空に浮かぶ雲さえも美少女に見えるのだ。
あーもう今すぐラーメン屋の入口と手をつなぎたい!自販機にディープキッスしたい!!自販機の小銭投入口に舌を入れ濃厚接触したい!!!マンホールに我が下半身に眠りし大蛇をぶちこみたい!空に浮かぶ雲と結婚して幸せな家庭を築きたい!!!!
いやぁ最高だね。
俺とマンホールの間に生まれる子ども。
つまり俺のようにイケメンであり、マンホールのように固い。
そう、ガンダムだ

俺とマンホールの間にできる子どもはまごうことなきガンダムなのだ。
子どもの頃に憧れ、大人になっても未だ根強い人気のガンダムが生まれてしまうのだ。
俺の才能もここまで行くと非の打ち所がない。
俺自身が怖い。
そんな今まで生きてきて経験したことのない特別な感情。
彼女が欲しいという気持ちはこれほどまでに素晴らしいものなのか。
彼女欲しい気持ちって最高!!!
いや、待てよ。
人間は死に直面し生死をさまよう時、普段だとありえない夢を見るという。
その現象を”臨死体験”とよぶ。
俺もいっぱしの元気な男の子。
常識的に考えて、周りの生命を宿してない無機物と付き合いたい、ましてや”結婚してガンダムを産みたい”なんて感情になるだろうか。いや、ならない。
もしかして俺は今生死をさまよっている真っ最中なのかもしれない。
今俺の身体は、魂は。
もしかしてとても危険な状態なんじゃあないのか!!?!?!?!?
そう思った瞬間、俺は恐怖心に震えた。
安否確認しなくては。
速攻で家路に着き、隣人カップルの深夜のプロレス音を聞くためだけに買った聴診器を自分の胸に当てて鼓動を確認。
よかった。生きてた。
ここまで来るといったい俺はなにをしているのだろうという謎の気持ちになりながらも自分が生きていたことに安堵する。どうやら臨死体験ではなかったようだ。
安心した俺は毎日の夜のルーチンである”自慰行為”をこなすことにした。
毎日のルーチンといえど、ここ最近何かと忙しく3日ほどおこなってなかった自慰行為。久々に俺の息子と戯れることができる喜びを察したのか、息子もいつもより嬉しそうだ。
「こんな素晴らしい夜のおかずは”集団痴女もの”に限るよなぁ。集団痴女ものは現実では味わえない最高のシチュエーションや。中でも集団痴女ギャルこそが至高よ、うんうん。」
三十路のおっさんの発言とは思えない、あまりにも気持ち悪すぎる独り言を発しながらおかずを厳選。ちょうどいい集団痴女ものを探すことができた。
うおおおおおおおぉぉぉぉぉ今日の俺は一味違うぜぇぇぇぇぇええぇぇ!!!!!!3日ぶりのオナニー!!!!!!!今日はいろいろあった!!!!!!臨死体験もしかけたけどやっぱオナニーしゅきいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!生きてるって素晴らしいぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいい!!!!!
心地よい疲労感が全体を突き抜ける。
そしてこの瞬間俺は自分自身に問いかける。
先ほどまでの俺はいったい何を言っていたんだろう、と。
なにが街行く女が全員美少女だ。ブスはブス。
雲は美少女じゃなく水蒸気の塊だ。自販機とディープキッスとか完全にヤバイやつだし、マンホールと幸せな家庭を築きたいとかもう不審者を通り越して精神的に異常があるとしか思えない。
俺とマンホールの子どもがガンダム?
んなわけねえだろ
俺がマンホールに精子を放出したところでそのうち雨に流されて終わりだよ。俺の精子は泡沫となり消えるんだよ。ガンダムなんかできねぇよ。ガンダムに謝れついでにバンダイにも謝れ。
これまでの謎の思想を反省すると同時に、彼女がほしくてしょうがなかった気持ちが一切なくなっていたのに気づいた。
そして俺は悟る。
彼女がほしい気持ち=性欲
という真理に。
人間が到達していそうでしていない真理に。
満30歳にして俺は到達してしまった。
俺がノーベルなんちゃら賞を受賞するのも時間の問題であろう。
性欲 is ゴッド
性欲 is レジェンド
性欲 is お釈迦様
オナニーを3日していなかっただけで、こんなくだらないこと書いてる割と危ないやつという自覚はあります。そしていっつもブログ書いてるドトールが禁煙になってて泣きそうな俺です。みなさん昼からも頑張りましょう。