歯肉炎の有田くん

ショートエッセイ

どうも、ジスさんです。

今日から不定期で書いていくことにするこのショートエッセイシリーズ。
10年前くらいに、誰にも公開せずシコシコと書き溜めしていたくだらない駄文が大量に発掘された。
そんな駄文をちょっと修正し、昔書いた俺の黒歴史を公開しながら勝手に赤面するコーナー。
それが、”ジスさんショートエッセイコーナー”である。

ネタに困らなくていいね。というか俺はブログのネタに困ったことはない。よく雑記ブログでネタがなくて困るって人いるけど俺には理解できないね。ほら、この話でも一個記事が書けるわけで。
次の記事決まりね。

歯肉炎の有田くん

有田くんはとてもよく笑う子だった。
俺のくだらないギャグにも下品な笑い声を轟かせてよく笑ってくれた。

そんな中学時代の同級生だった有田くん。

有田くんはとてもよく笑っていたが、笑った時に剥き出しになる歯茎が尋常じゃなく赤かった。
クラスメートとの雑談で、嫌いな食べものの話になった時、有田くんは冷たいものが嫌いと言っていたらしい。


次第にクラスメートから

もしかして有田くんは歯肉炎なのではないか

という謎の歯肉炎説が囁かれだした。
噂というのは流れはじめると広まるのは一瞬だ。
ただの噂に主観が混ざり、話はどんどん肥大化していく。

いつしかクラスメートの中では、有田くん=歯肉炎、という認識が当たり前で、俺も有田くんは歯肉炎なんだって思いながら学生生活を送っていた。


ある日、有田くんが入院したと先生からの報告があった。
クラスメートは皆、

歯肉炎で入院かー!さすが有田だぜ!!

とクラスメート全員がゲラゲラ笑っていた。
もちろん俺も笑っていた。

結局ただの盲腸だったらしいが、クラスメートたちは歯肉炎で入院ということにして笑っていた。

後になってわかったことだが、もちろん有田くんは歯肉炎ではない。
ただ人より歯茎が出てて歯茎が赤くて冷たいものが嫌いなだけの気持ち悪いやつなのだ。
ただそれだけなのに、歯肉炎というあだ名で3年間生活し続けた有田くんは本当に英雄だと思う。

中学校時代。
見た目だけでいろいろ酷いあだ名をつけたりつけられたりしたものだ。

ちなみになぜか俺の中学校時代のあだ名は”マリオ”だった。理由は知らない。
ちなみに高校時代のあだ名・・・というか女子から影で”萌え氏”と呼ばれていた。
今となってはいい思い出だ。


そんな、歯肉炎の有田くんを小馬鹿にしていた萌え氏は今では立派な歯周病。

有田くんを当時歯周病と言って小馬鹿にしていた呪いだ。
そうに違いない。

俺は今でも有田くんを恨み続けている。
特に意味はないけど。

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