今でこそ自分のチンポを愛してやまない俺だが、一度だけチンポと喧嘩したことがある。
時はさかのぼり小学校6年生の時である。
授業中にエロい妄想をし不覚にもチンポが勃起してしまったのである。俺のチンポの勃起はおさまることを知らず、パンパンになったチンポは俺のズボンから突き破らん勢いで勃起していた。
早くおさまってくれ!
と、懇願する俺であったが、勃起しテント上になった僕のズボンを、隣の席だった市川海老蔵似の横田君にたまたま目撃されてしまったのである。
『あ!ジスさんのチンポが勃起してる!!』
横田君の一言でクラスは騒然とした。
ゲラゲラ笑う男子たち。
クスクスと笑う女子たち。
はたまたゴミを見るような目でこちらを睨みつけてくる女子もいた。
そして静かにしなさいと一喝する先生。
クラス中は俺の勃起で大パニックになった。
当時俺が密かに思いを寄せていた女子、金田さんはこちらを見ながらクスクス笑っていた。
勃起してクラス中に笑われた恥ずかしさの中に、勃起していることを金田さんにクスクス笑われたという嬉しさを抱いてしまった俺は、子ども心ながらすでにドMの血が形成されていたのではないかと思った、という話はここだけの秘密である。
俺は学校のトイレに篭り、泣きながら
『おいてめぇ!どうして授業中に勃起すんだよ!!ていうかなんでエロい妄想したら勃起すんだよ!!このドスケベ野郎が!!!そんなドスケベ野郎、俺の身体からいなくなっちまえよ!!』
俺は自分のチンポに一喝した。
するとチンポがすぐさま俺にこう言ってきたのだ。
『ジス君がそんなこと言うなら、俺はもう勃起してやらないからな!!』
俺はチンポと生まれて初めて喧嘩した。
この日から俺はチンポを触ることがなくなった。
チンポを触らなくなった時間を美少女アニメに時間を費やした。
当時シスタープリンセスにドハマりしていた俺は、チンポをしごくことより12人の妹たちの誕生日などを暗記することに必死だったのだ。
その時間は有意義なものでありながら、どこか煮えたぎらないものであった。
さて話は変わり、俺は当時仲の良かった友人の大原君と二人で秘密基地を作っていた。まぁ言ってみればただ地元の山の一部の場所なのだが、学校が終わったら大原君とそこで合流し、漫画やアニメ、ゲームの話をしたり、廃品回収で拾ってきた漫画雑誌やエロ本を読んでは二人でゲラゲラ笑ったりするのが日課だった。
懐かしい青春時代だ。
授業中勃起事件から数日したある日、俺は久々に秘密基地に足を運んだ。
大原君が新しく拾ったエロ漫画を秘密基地に置いた、とのことでそのエロ漫画を見に行こうと思ったのだ。
秘密基地のエロ本置場を見ると新刊が置いてあった。
俺はワクワクしながらその漫画を手にとり読み始めると、チンポがムクムクと膨張していくのがわかった。
しかし俺とチンポは喧嘩中。絶対に触ろうなんて思わなかった。
『もう…やめにしないか?』
誰だ!?
そう。声を発したのはチンポだった。
『気やすく話しかけるな!!!ドスケベ野郎が!!!!』
俺は声を大にして怒鳴った。
『いいかジス、俺たちチンポってのはな。お前が女と初体験を終えるまでの間は誰一人として友だちがいないんだ。ジス、お前以外はな。』
『……』
『そしてジス。俺はお前の考えることがすべてわかっている。お前がエロいことを考え、興奮するたび、俺も一緒に興奮して勃起するんだ。そして刺激を与えることによって射精する。それがチンポとして生まれた俺の宿命だ。』
『チンポ…』
『あの時は悪かったな。我慢できず勃起しちまって。』
チンポは謝りながらも続けた。
『でもよ、俺はよ…嬉しいんだぜ。唯一の友だちのお前と一緒に興奮できて。お前が興奮して俺をこすってくれる瞬間が…俺の唯一の友だちであるお前が俺をこすってくれる瞬間がっ!!!一番の幸せなんだ!!!!!』
『チンポッッ!!』
俺はこの時に今までの行動が間違ってたことに気づいた。チンポにとって友だちは俺一人なんだ。そして俺のチンポはまぎれもない、俺自身だ。
俺がチンポを守ってやれなくてどうするんだ!!
俺は気づいた時には秘密基地でマスタベイトしていた。
そのマスタベイトは、数日間マスタベイトしていなかったからか、エロ漫画を読んでいたこともあってか、いつも以上に精液が弧を描くように飛んでいった。
そう、まるで精液が俺とチンポの仲直りを祝福してくれているかのように・・・
あれから18年がたった。
今ではより一層、毎日チンポを触って友情を確認しあっている。
当時の出来事を思い出すとチンポが愛おしくてしょうがないのだ。
これからも俺は幾度となくチンポを触り、しごいていくだろう。
チンポ・・・これからもよろしくな。